ほんきのサブカル

のんきなサブカル

就活は、暗くて深い穴でした

就活がやたらと苦しかったので、苦しかった理由を書きます。

「私が就活に苦戦した理由」ではなく、今までずっと学校という守られた環境で学力というわかりやすい手段でそこそこに勝ってきた人間が「就職活動」に対して感じた強いとまどいの原因をさぐる話です。

 

 

 

正解がないということ

一言でまとめると

正解がない ➡ 「これでいいのか」と悩む

しかも新卒カードの重さ半端ない、人生かかってる(気がしちゃう)

勉強してればよかった今までとは違う

のが辛かった。

 

 

11月くらいに行ったセミナーで聞いてめっちゃ記憶に残ったのがこの一言

「就活に絶対的な正解なんてありません。だから、情報の取捨選択が大切です。」

誰かにとっての正解が、あなたにとっての正解とは限らない、ってことですね

 

正解とは何か? 模範解答とは何か?

ものさしがあれば、測ることができます

テストであれば、回答が用意されています

でも、人生はそうじゃないし就活もそうじゃない

同じ大企業に入っても、お金ばりばり稼げるのが嬉しい人もいれば、睡眠時間がないことで鬱になる人もいるわけですよね

 

人生における最大の問題は、

「幸せに生きていけるか」だと思うんですが

 

そこから派生する、就活での問題は、

「今なにを選べば、どんな道を歩んで、幸せになれるのか」であり、「そのために何を優先し、何を犠牲にするのか」であり、さらに

それを考えるためにいろんな会社を調べても結局入ってみなきゃわからない部分もたくさんあるしそもそもそんなしらみつぶしに探せるかよって話だしぶっちゃけ最初に配属されたところの上司との相性でその先数年が決まるとも言われているがそれはもはや運ゲーだし、そして就活は情報戦 であるにも関わらず 情報は平等に配信されるわけではない し 情報は正しいとも限らない という特徴が顕著です。

 

つまり

苦しさ① 優先順位をつけるのは難しい。働く時になにを優先しなにを犠牲にできるのか、なんて働いたことないのにそんなリアルに考えられない。なけなしのバイト経験を元に判断するのは困難。➡だから就活中は常に、「これでいいのか」と悩む

苦しさ② 自分に合いそうな企業を探したところで、情報は玉石混合 ➡大学受験までとは違って情報の取捨選択が難しい ➡常に「これでいいのか」と悩む

 

本当は大学受験までも情報戦だったのかもしれないけど、それを意識する人は少ないし、新卒就活の〈ここでしくじったらヤバイ〉感は格別。

(本当は新卒就職しくじったところで幸せに生きていくための機会なんてまだまだたくさんあるわけですが)

 

 

で、「これでいいのか」と悩み続けるのはしんどいです。そこに答えが与えられないのもしんどいです。エントリーシートやウェブテストが通るか通らないか、はまだ気合いと学力の話なのである程度自分の中でも落ちる落ちないの基準がわかるからまだいい。

面接は答えがない。同じ自分が毎回同じように化粧して、挨拶して、ニコニコして、受け答えしてるのに、落ちる時と通る時があって、落ちても通っても理由は教えてもらえない。良かった理由も悪かった理由もわからないまま、また別の会社に行って同じようにニコニコするわけです。オフィスビルのトイレや鏡を我が物顔で使うことぐらいしか上達しない。答えがないっておそろしい。

 

 

 

誰も自分の人生に責任を持ってはくれないという現実

答えがないことに加え、しんどかったのはこれ↑です。

いよいよ、人のせいにできないぞ、ってこと。

あなたが就活失敗して不幸になろうが、ニートになろうが、鬱になろうが、誰も責任取らないし、それでも社会は他の人の手によってきちんと回って行くんですよ、っていう現実。

うわーーー自分はなんてちっぽけな存在なんだ。

ちっぽけだから、こっそり紛れ込んでどっかの会社に入り込みたいのに、それはさせてもらえないんだ。

お祈りメールで今後の活躍を祈られるたびに「私の人生に責任とってくれないくせに」って思っちゃうぜ。

 

 

 

おまけ

 

苦しくて何度も何度も泣きました

結果が気になってご飯が喉を通らなくなったこともありました

もはや声すら出ず、無言のうちにぼろぼろ涙だけこぼしながら、町を歩いたこともありました

 

でもそうやってもがいているうちに

だんだんと、私は泣かなくなっていきました

心がすり切れてしまったから?

いいえ、違います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宝塚に

 

はまったからです

 

 

 

 

ア、アウト〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

おかげさまで、面接がおわって帰宅したら即動画をあさり、面接結果が来るまで就活のことなんて忘れて宝塚に没頭し、メールが来てやったー面接通ったぞーって次の面接に行き、を繰り返して気付いたら内定してましたし、気付いたら公演DVDを買い宝塚友の会に入りお高いチケットを買うようになっていた。

トンネルを抜けると白かった。

これから就活する皆様に私は宝塚をすすめたい。〈完〉